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「クリエイティブな仕事」って

今回は私自身もそうでしたが「クリエイティブな仕事」がしたいと漠然と使われている「クリエイティブな仕事」って何かについて、私の考えをお話しします。

「クリエイティブ」と言えば、“創造する”とか“発想する”とか、新しいものをゼロから創り出すというイメージが強いです。そして芸術やデザインの分野が思い浮かびますね。そしてこれに“仕事”という言葉を加えると芸術は仕事とはかけ離れた世界ですがデザインは仕事と親和性があります。

「デザインする」とは、新しいアイデアやコンセプトを生み出し、それをセンス良く見せる形で表現することです。ここは大きく2つに分ける事ができます。1つは新たな発想で、もう一つはセンスある表現です。

「新たな発想」とは、今まだ誰も思いつかなかったアイデアのみをさすものではありません。すでに既知のものを組み合合わせることで新たなモノ・サービスが生みだすことも発想なのです。そして実業務でのカイセンも「新たな発想」と言えるでしょう。皆さんが常に知恵を出すことで「新たな発想」が生まれるのです。

そして「センスある表現」とは、デザイン性に富んだ表現物のことで、“見易さ”、“わかりやすさ”、“使いやすさ”そして“美しさ”をその要素としたものなのです。目的によってそれぞれの要素の優先度は変わりますが、要素構成は普遍です。


さて、この「クリエイティブ」を我々のシステム開発の世界で考えてみましょう。要件定義工程は、お客様の課題解決のコンセプトを作成する「発想」です。次工程の業務設計は、お客様にシステム導入後のビジネスを理解して頂く設計書は「表現」です。そして、詳細設計からはシステムを作成するための作業ですので、プログラムロジックは「発想」であり、プログラミングコードには「わかりやすさ」や「美しさ」が求められるので「表現」と言えるでしょう。もちろん、ユーザインターフェースやWeb画面レイアウトはデザインそのものです。このように我々に仕事は、「クリエイティブ」に満ちています。今、自分が関わっている業務や作業の中にも「クリエイティブな仕事」はあるのです。自己満足と言われるかもしれませんが、自分が「クリエイティブ」の定義を理解して、その意識をもってOUTPUTを出すことで、十分クリエイティブな仕事をしていると言えると思います。知恵を出す習慣を持てば、自身の知識量も増え、ユニークな発想力を養うことに繋がり、その先には「無から有を生み出すような仕事」を任されることに繋がるのではないでしょうか。

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