先回に引き続き上流買うて営スキル習得のお話です。
上流工程スキルを習得するには、①知識、②経験、③コンピテンシーの習得が必要とか投げています。①知識の中には、ビジネスアプリケーションやインフラなど業務毎に異なる知識があります。②経験は、業種業務やシステム構成の違うプロジェクトで、課題に向かい合って解決することで、実践での知識の活用を学びます。③コンピテンシーは、色々なお客様やメンバと関わることになるので、対人スキルは必要です。
以下に①③のスキル一覧を示します。
スキル | 要件定義工程 | 基本設計工程 |
知識 | ・分析スキル ・ドキュメントスキル ・要求管理スキル ・業務知識
| ・システム設計スキル ・モデリングスキル ・技術知識 ・データ/セキュリティ/インタフェース/パフォーマンス設計スキル ・ドキュメントスキル ・プロジェクト管理スキル |
コンピテンシー | ・コミュニケーションスキル ・リーダーシップスキル ・ファシリテーションスキル/ネゴシエーションスキル ・チームワークスキル/組織力スキル ・問題解決力/適応力/共感力スキル ・タイムマネジメントスキル | ![]() |
上位工程スキル(①②③)を習得するには、それぞれの習得カリキュラムを構築し、それを実行しフォードバックしナレッジを蓄積しブラッシュアップしていくサイクルが必要です。
習得方法には、次のような施策が考えられます。
① 知識
A) 外部研修・社内研修/勉強会
B) プライムSI企業へSES/派遣(実業務内で学習する)
C) 育成を目的とした上流工程コンサル企業への出向等
② 経験
A) プライムSI企業へSES/派遣(実業務内で学習する)
B) 育成を目的とした上流工程コンサル企業への出向等
C) 仮想プロジェクトを定義し実践(社内)
③ コンピテンシー
A) ビジネスマインド研修
B) 社内活動においてリーダを任せる等
上流工程スキルの習得には、会社として非常にパワーもお金も時間もかかる事案なのです。そして、上流工程を担える人財を育成することは、システム会社として避けては通れぬ道だと考えています。この先の未来にローコード・ノーコード、AIによるシステム開発が主流となったとしても、お客様要求を実現するシステムを開発する橋渡しとして上流工程はなくならないと思っています。上流工程スキルの習得は、最初に述べたようにエンジニアとしてのキャリア=生存に関わる大きな存在です。会社とエンジニアの両方が上流工程スキルを習得する意思を共有して、トライしていくことが肝要だと感じてます。上流工程を担える人財が多数所属しているシステム開発会社として、お客様に満足して頂けるシステム開発をしていきましょう。チャンスとして考えましょう。