成長を加速させる

私を含め、人は中々慣れ親しんだ環境を離れ、自身にとって未開の地へ飛び込む勇気は持てないものです。一度掴んだモノ（知識・権限から人間関係まで）を離すことは出来ないようです。しかし何かを捨てて、新しいものを得るというトレードオフ言葉もあります。自身や部下の成長を加速させるには、この未開の地に飛び込むという自分がつかんで離さないものを捨てるという「ブレークスルー」と未開の地に踏み出して、新たに開拓するという「環境変化」が重要な要素だと考えます。

人は変化の少ない環境いると、現状に適応することに集中し、新たな刺激や変化を求めなくなってしまうのです。（茹でカエル状態）しかし、意図的に環境を変え、新たな状況に身を置くことで、成長のスピードを大きく高めるのです。

環境を変えることは、思考や行動のパターンをリセットし、ゼロベースで新しい価値観や知識を取り入れる機会を増やします。例えば、新しい職場、異なる文化圏での生活、新たな人間関係を築くようなこと、視点この変化によって、これまでのやり方が通用しない場面に渡って、学びや適性があることに気づきます。

さらに、成長の過程では必ず「壁」にぶつかる瞬間があります。この壁を突破こと、つまりブレークスルーを経験することが、飛躍的な成長を生むことになります。たとえば、新しいスキルを習得する過程で、ある瞬間に「できるようになった」と感じる瞬間が起こります。この経験は自信を生み、さらなる挑戦を後押しするのです。

つまり、成長を加速させるためには、まず意図的に環境を変えて新たな要素を取り入れることが重要です。冒頭で書いたように、人は自ら環境を変えたがらない性格です。意図的に環境を変えさせるには、外部からの圧力が必要であり、それが上司が部下を育てる使命だと思っています。しかし、やみくもに環境を変えてしまうと、全くの適性が無い環境に飛び込ませてしまい、結果成長が退行する羽目になるかもしれません。そうならない為にも、上司は部下の強み弱みを知り、浄玻璃の窓でいう“本人が気づいていなく、第三者が気づいている”強みを活かせる環境に変えさせることで、本人が気づいていない強みに気づき、それを伸ばすことで、また、その過程で挑戦を繰り返しながら壁を乗り越えることで、ブレークスルーを経験し、変化を恐れず、環境を変え、挑戦し続けることが、成長を最速で達成する鍵となるので。