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**** 上流工程スキルを習得しよう(1) ****

我々、システム開発エンジニアにとって、システム開発の上流工程を担うことが一人前のエンジニアになったという証の一つでしょう。自身のキャリアパスの一つの達成すべき指標ではないでしょうか。その後は、難易度の高いプロジェクトへのトライや上位職種を目指すことになるでしょう。

今回はそんなシステム開発の上流工程スキル習得を目指すための話をしていきます。まずは、この話は我々の中小システム開発企業を対象にし、上流工程を要件定義・基本設計工程と定義します。(釈迦に説法ですので、開発工程・手順についての説明は不記載とします。)

そもそもIT業界には経産省が定めたITSSが存在します。かなり細分化された職種に対してLevel1(初心者)からLevel7(業界のトップランナ)までのスキルが定義されています。このスキル定義を見ていくと、大規模や高難易度のシステム開発の上位工程実績が求められています。これに該当するプロジェクトの上位工程を担うエンジニアは、プライム企業のエンジニアでなければ、そのような機会を得られることは無いでしょう。つまり、ITSSにはIT業界のヒエラルキーが設計思想に組み込まれていると思われます。稀ではありますが、エンジニアの所属ではなくスキルでプロジェクトチームを編成するPMの下であれば、エンジニア自身のスキルで上流工程を担当させてもらえることもあります。やはり大型システム開発での経験は、大きな学びになりますので、SES/派遣で参加していても、プロジェクトの一員として力を発揮していればチャンスは巡ってくるのです。

さて、上流工程は大型システム開発のみにあるわけではありません。我々、中小システム開発会社でも、プライム企業が手を出さない中小システム開発や中堅企業様もシステム開発をプライムとして受注することは可能なのです。そうなると中小システム開発会社のエンジニアでも要件定義や基本設計工程を自分たちの力でやり遂げなければならないのです。その為にも中小システム開発会社での上流工程エンジニアを育成する仕組みが必要となるのです。(上記のようなプライムでシステム開発をすることは目指す会社に限る)

 



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